パッケージをささっと試すためのplayground - Python
はじめに
Pythonには様々なパッケージがあり、簡単にインストールして使うことができます。 しかし、既存のある程度大きなプロジェクトに対していきなり導入すると、もし動かなかったときに切り分けが大変です。
また、パッケージが動く最小構成を試しておくことで後から他のプロジェクトで利用するときにも役立ちます。 パッケージに何か不具合を見つけた場合でも、最小構成を用意しておくことで報告しやすくなります。
この記事を参考にして、パッケージを試すためのplaygroundを作ってみましょう。
前提
Pythonの環境はpyenv + poetryで構築されているとします。 2023年の環境構築記事が参考になるかもしれません。
フォルダ構成
playgroundのフォルダ構成は以下のようになります。
hogehoge_sample
ディレクトリを作成し、その中に main.py
を作成します。
pyproject.toml
poetry init
で pyproject.toml
を作成します。
package-nameは dataclasses-sample
と答えます。
ここで dataclasses
と答えると、本来の dataclasses
と名前が被るので、避ける必要があります。
以下の pyproject.toml
が作成されます。
packages
の指定は必要ないので、削除します。
src/dataclasses_sample/main.py
一旦、以下の内容で main.py
を作成します。
Install / 起動確認
さぁ poetry install
。。なのですが、 README.md
がないと怒られるので作っておきます。
poetry install
でインストールします。
インストールできたら、 poetry run
で実行できます。
scripts
は指定してないので、直接モジュール指定で起動することになります。
これで、playgroundの準備は完了です。
パッケージを試す
dataclassesを試してみます。 公式ドキュメントを参考に、以下のように修正します。
起動してみるとこのようになります。
成功です。これが一番シンプルな dataclasses.dataclass
の使い方です。
今までの関数を消さずに、新しく追加した関数の中で他のメソッドやクラスなどを記述し、その新しい関数を呼び出すように修正します。
もちろん起動時引数によって起動する関数を変えることもできるのですが、playgroundはこのくらいの気軽さが良いと思います。
git push
遊んだ後はGitHubにpushしておきましょう。
「はじめに」にも書きましたが、ざざっと書いたものというのは結構助けになります。
私はこういうplaygroundを上げる専用の一人orgを作っていて、そこにpushしています。 今回は conao3-playground/python-dataclasses にpushしました。
まとめ
私が最近試しているplaygroundというやり方を紹介しました。
さくっと書いてさくっと動くのがPythonの良いところなので、その良さを活かしていきたいですね。